「沙奈ちゃん?」 「え、あ、え!?」 「なぁに、そんなに吃驚してるの?」 「い、いえ・・・」 悼矢さんの彼女ですかなんて聞けない。 しかも、あたし何でそんな事考えてるの!? 悼矢さんの事、そんな風に思っていないのに・・・ 言葉が喉に詰まって、 ご飯がなかなか通っていかない。 ご飯を食べている最中、 渡邊先輩があたしに何か話していたけど、 その話はあたしの頭には、届いてこなかった。