ずっと考えて、
悩んで。
俺は結局、
沙奈ちゃんは必要不可欠な子だって分かったんだ。
昨日の夜。
夏合宿までのことを1つ1つ繰り返し思い出していた。
マネジが1人抜けて、
夏合宿の時に美味しい飯を作ってくれる奴は
誰がいるかから始まった。
裕大が出したのは、
妹の沙奈ちゃん。
最初は無理だと言っていたけれど、
事情を話したら了承してくれて。
合宿のために色んなことを学ぼうと
図書室で本を沢山広げて。
怪我した弘樹を1番早く感じて、
テーピングをしてくれたり、
俺たちの健康を考えた食事を作ってくれたりと、
臨時で頼んだだけなのに、
仕事を完璧にこなしてくれた。
あまりにも沢山のことをしてくれたから、
俺たちにとって沙奈ちゃんという存在は
欠かせないものになって、
サッカー部にずっといて欲しい
って思うようになって。
初めの方は、
臨時でやっていた子を正式にマネジにするなんて、
非常識だって思った。
新しいマネジを探している間に、
夏合宿があるからその間だけ頼んでいただけで。
だから俺は駄目だと思った。
けど―・・・
