沙奈ちゃんがバスケ部に持ってかれてしまうということも、
俺たちにとって大事なことなのかもしれない。
だけど、
今の俺は准と沙奈ちゃんが今どういう関係になっているのかの方が
1番の問題であった。
「兎に角、
バスケ部のマネジになるのは俺たちが嫌だから、
断固阻止!
絶対させねぇ!!」
「だから裕大!
そこん所沙奈ちゃんに聞いてみてくんねぇ!?」
「はぁ!?何て聞くんだよ!!」
「“今日何か勧誘されなかったか?”とか・・・」
「思いっきしバスケ部にマネジスカウトされられたってバレバレじゃねぇかよ!」
弘樹たちが、
裕大を説得する話声が遠くの方で聞こえている感じがする。
気になるのなら。
気になるのなら、何故俺は准に聞かない?
すぐ隣にいるというのに、
俺は何で気になるのに話をしないんだ。
そんなん、「何で?」って言われるのが見えているから。
