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次の日の朝。
俺は少し早めに家を出て、
学校に行くことにした。
「悼矢もう行くの?今日は早いわねぇ」
「おー。ちょっと部活の事でさ」
秋の風は少し冷たく俺の眠気を覚ましてくる。
マネージャーがやんないなら
俺がやりゃいんだよな。
いつも裕大に部の事は任せっきりだし。
『雑用も立派な仕事だと思うんです。』
沙奈ちゃんならそんなことを言うんじゃないかって思う。
小さなことからコツコツと。
周りが見ればわかることだけをやるんじゃなくって、
周りが気付かないところをやったら
もっといいんじゃないかって、
そう考えるのはどんな時でも沙奈ちゃんだった。
