コールドスプレーに
テーピング、消毒液。
ポカリの粉まで、
夏休みの間に揃えてくれたのは沙奈ちゃんだ。
俺は救急箱を取りに行って中身をみる。
コールドスプレーの中身はほぼなくなっていて、
テーピングも1巻き位しか残っていない。
あいつはこんなことまで出来ないのか?
というか、沙奈ちゃんがいたときは、
沙奈ちゃんに任せてたっつーんかよ?
裕大は俺の後ろから救急箱を覗き、呆れてため息をつく。
「裕大?」
「ここで怒ってもしょうがねぇし、話したくもねぇよ。
―でも、1年はボールの片づけちゃんとやれよ。」
「・・・はい!」
「じゃ、先帰るわ。」
「お、おい!」
俺は裕大の背中を追う。
裕大がやんなるのも無理ない。
沙奈ちゃんの事を、マネージャー失格とか言いながら、
渡邉は何もしてない。
毎日部活に来て何をしているんだって、
俺でも思う。
裕大の背中は、とても疲れている感じだった。
