side悼矢 「悼矢?」 「・・・、あ?」 「どうした、の?」 俺の見間違いだったのだろうか。 沙奈ちゃんの姿を見たような気がした。 いたっていうか・・・ 近くにいた感じで。 「いや、何でもねぇ・・・ そろそろ休憩終わんな。俺、もう行くわ」 「あ・・・」 ドリンクとタオルを持って、 皆が集まっている所に向かう。 皆に囲まれながら話している裕大を見て、一昨日の事を思い出す。