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眩しい太陽に照らされて、

さっきまでの涼しさがなくなっていた。



「暑いから戻ろうよ~・・・」


「何言ってんの!

今会わなきゃいつ会うの!?

もう会えないかもしれないじゃん!

もう喋れないかもしれないじゃん!」


「それはそうかもしれないけど・・・




今はきっと練習中だと「悼矢ー!!!」






サッカー部専用グラウンドに付いた途端、

1番聞きたくなかった声が聞こえて来た。









渡邊先輩―・・・










誰にもバレないように木陰に隠れるあたしと亜衣。



今は丁度休憩中らしく、

皆日陰で水分を摂っていた。







渡邊先輩は相変わらず悼矢さんと一緒に座って話しこんでいる。



「何あれ。ちょーウザイんですけど!!」




亜衣がムカムカしながらその光景を見ていた。



「沙奈!渡邊って奴は前からあんなんなの!?」




「渡邊って・・・一応先輩なんだから・・・」




「そんな事はどうでもいいの!!

部活中にイチャ付いてるなんてマジ有り得ない!」



隣で渡邊先輩と悼矢さんを見ている亜衣が

怒りながらあたしのシャツを引っ張る。





あたしは見ている事が出来なかった。









辛くて、苦しくて、涙が出てしまいそうになる。










これが・・・恋、なの??









亜衣が言ってたような恋な、の・・・?












こんなにも恋というのは、

胸が張り裂けそうになるの・・・?