「三浦先輩の事どう思ってるの?」
「悼矢さんの事?う~ん・・・
優しくて、
かっこよくて・・・
なにより、周りの事をよく気付く人だよ?」
笑った顔とか、
呆れた顔とか、
仕草とか・・・
悼矢さんの全てがあたしにとって
何故か大切なもので。
考えただけで顔が赤くなる。
「・・・恋だよ。
そんだけあんたの心の中に、
頭の中に三浦先輩がいるってことは、
恋なんだよ。」
「恋・・・」
「それで、あんたはまだその事に気づいてない。」
亜衣に指で指される。
彼氏持ちの人に言われたら
何も言いかえさないけど・・・
恋というものに、あたしはまだ実感がない。
これが本当に恋なのかも・・・
「・・・沙奈、ちょっと見に行こう!」
「え・・何を見に行くの?」
「三浦先輩だよ!
夏合宿終わった後から会ってないんでしょ?
あったら沙奈も好きだって気持ちに気づくかもしれない!」
亜衣はあたしの腕を引っ張って外に出る。
あたしはされるがまま、
サッカー部のグラウンドに向かうのであった。
