「亜衣・・・どうしたの?」
『今日さぁ・・・
本当は彼と遊ぶ予定だったんだけどね!?
バイト入って遊べなくなったっていうからさぁ・・・
何なら図書室で勉強しようかなって思って!
沙奈、今日暇!?』
「暇、って言えば・・・暇だけど・・・」
『じゃ、10時にそっち向うから!!』
「ちょっ・・・って、切れちゃったよ・・・」
亜衣というのは、あたしの中学からの友達、
木村亜衣(キムラアイ)の事。
一言で言えば、無駄に明るくて、
悩みなんかなさそうな子。
でもいざとなったら本当に頼りになる子で、
あたしの大事な友達。
だけど・・・
「あたしがいつも暇だと思うのは辞めてほしいな・・・」
深いため息を付きながら、
洗濯機を回してお茶碗を洗う。
亜衣が来るまでに後1時間くらい、か・・・
急いで掃除して着替えないと・・・
ちらちらと時計を見つつ、
出来るだけの事をして支度を始めていると、
チャイムが鳴った。
急いでドアを開けると、
亜衣が汗を掻きながら立っていた。
「・・・まだ20分前なんだけど??」
「家でたら暑くて~、急いで来た!
中入れてーー!!」
あたしを押しのけて家の中に入っていく亜衣。
いつもこうなんだから・・・
