話終わると、
准くんはあたしに質問をする。
「沙奈ちゃんがマネージャーをやりたくない理由ってあんの?」
「えっ・・・??」
「だってよ、それしか考えられねぇよ。
マネージャーをやりたくねぇ理由って・・・」
ドクンドクンと脈が打つ回数が速くなる。
渡邊先輩が、悼矢さんに話しかけたり、
一緒に笑ってたりしてる姿を見たくない・・・
それがあたしの1番の理由だ。
「べ、別に・・・何もない、よ・・・?」
自分でも、相当動揺しているのが分かる。
准くんの顔なんてまともに見れないくらいに。
「・・・だったら・・・
俺たちが、お前を、必要としているのなら、
またマネージャーをやってくれるって事だよな?」
「准、く「そうなんだよな?」
准くんの熱い眼差しに、体が固まってしまう。
「―・・・帰る前に・・・これだけは言っとく。」
エナメルバックを持って椅子から立ち上がる。
あたしは准くんを見上げるような感じで顔を見る。
「俺と、裕大は、サッカー部に沙奈ちゃんが必要だって思ってるから」
准くんはそう言ってじゃぁと
手を振って帰っていく。
あたしは准くんの背中を見ている事しか出来なかった。
あたしが必要だと言ってくれた時の准くんの言葉に、
あたしの胸は密かに高鳴った。
