side沙奈 お昼の御飯の支度をしようと部屋から出た時、 家のチャイムが鳴った。 ・・・誰だろう・・・? 「はーい」 パタパタと階段を駆け下りてドアを開ける。 そこにはお兄ちゃんと、准くんが立っていた。 「よ。」 「あ、れ?部活だったんじゃ・・・」 お兄ちゃんはエナメルバックバックを放って あたしに抱きついてくる。 え、え・・・!? 「練習中もこんな調子で・・・ 顧問に帰されちゃってんやんの、こいつ」 准くんはお兄ちゃんの頭を軽く叩く。 理由は何となく分かった。 今朝のあたしの発言。