「謝って済むとでもっ「何の騒ぎだ?」
顧問が、俺たちが騒いでいたことに気づいて
近くまでやってきた。
皆違う方向を向いてそっぽを向く。
横目で裕大を見ると、
裕大は握り拳を作っていた。
「・・・裕大・・・お前、今日は帰れ」
「―え・・・?」
顧問がいきなり、裕大にそう告げる。
「練習前から様子がおかしかったし、
今の状態で練習に出られても困る。
・・・准、裕大を家まで連れて帰ってくれ。
お前も今日は上がっていい。」
「・・・は、い・・・」
「裕大・・・」
裕大に話しかたが、返事が返ってくることはなかった。
だけど、裕大は俺の顔を見ず、
准と一緒に帰っていく。
“後悔は先に立たず”この言葉通りだった。
初めから様子がおかしかった裕大の心を、
俺はもっと傷つけ、苦しめた。
何してんだよ、俺・・・
