金曜日の彼女【完】

やっぱり会えない日々は寂しくて。

これじゃあ龍太がいなかった頃と全然変わらない。

むしろ手が届く位置にいる今の方がもどかしい。



そしてクリスマス。


『撮影の仕事が入ったみたいなんだ…』


ハァ……


大丈夫。

ここ何年も龍太のいないクリスマスだった。

もう慣れてる。

そう思おうとしていた。