沖本君が勢いよく入ってきた。
咄嗟に彼から顔を逸らし、下を向き、どうやら止めていたらしい息を一気に吐き出す。
「あれ?…もしかして、俺ってお邪魔だったり…する?――…まさかねー」
そう言いながら沖本君は空いていた竹内君の隣の椅子に座る。
「その通りー、お前邪魔」
と、沖本君の足を軽くガシッと蹴る。
「―――は?…どういうこと?」
どういうことなんて…私が知りたいよ…。
「だーかーら、琴葉と俺は付き合ってるの!な?」
彼が私に同意を求めてくる。
…付き合ってるのかな…。
半信半疑ながらも
「う、うん…」
とりあえず頷いた。
「へ?う、嘘だろ?だってお前…」
「慎!!」
沖本君の言葉は遮られた。
「とにかく!俺ら付き合うことにしたから。そういうことで…」
彼は私を抱き寄せて
「お前は邪魔!」
沖本君の足をまた蹴った。
「…マジかよ」
沖本君は目の前の出来事を信じられないという表情で凝視している。
…信じられないのは私も同じだよ。
そうして始まった私と彼の関係―――
だけど…肝心なことは何一つわからないまま…。
咄嗟に彼から顔を逸らし、下を向き、どうやら止めていたらしい息を一気に吐き出す。
「あれ?…もしかして、俺ってお邪魔だったり…する?――…まさかねー」
そう言いながら沖本君は空いていた竹内君の隣の椅子に座る。
「その通りー、お前邪魔」
と、沖本君の足を軽くガシッと蹴る。
「―――は?…どういうこと?」
どういうことなんて…私が知りたいよ…。
「だーかーら、琴葉と俺は付き合ってるの!な?」
彼が私に同意を求めてくる。
…付き合ってるのかな…。
半信半疑ながらも
「う、うん…」
とりあえず頷いた。
「へ?う、嘘だろ?だってお前…」
「慎!!」
沖本君の言葉は遮られた。
「とにかく!俺ら付き合うことにしたから。そういうことで…」
彼は私を抱き寄せて
「お前は邪魔!」
沖本君の足をまた蹴った。
「…マジかよ」
沖本君は目の前の出来事を信じられないという表情で凝視している。
…信じられないのは私も同じだよ。
そうして始まった私と彼の関係―――
だけど…肝心なことは何一つわからないまま…。