しばらくは、魂が抜けたような状態で

学校も休みがち。

成績はガタ落ち。

母には当然、叱られる。


最悪な日々を過ごしていた。


だけど、そのうち先輩のいない生活に少しずつ慣れ始め

周囲の友達もあれこれ気を遣ってくれて

最初はカラオケやゲームセンターや、いろんなところに連れ出してくれたり。


少し元気になってくると、合コンを企画してくれたり。


そしてだんだんと龍太先輩のことを考える日も少なくなってきて。



彼氏もできた。

そう火曜日だけじゃない。

普通の恋愛。


毎日会える喜び。

キスもしてくれる。


そんな彼との初めてのクリスマス。

一緒に出かけた初詣。



最高の幸せの日々の中で


それは突然―――…。



「…どうして?」

いつも待ち合わせていたその場所に。


先輩は

真っ直ぐに私を見据えながら、立っていた。


彼氏と一緒に歩いていた私を見て

先輩は―――…

フッと笑みを溢す。