本当はわかってる。

龍太の思いも、気持ちも。


それでも…私はそんなに簡単には理解はできない。


“いいよ”って言えるほど大人じゃない。


いつか、気持ちなんて

離れてしまったら

変わってしまうかもしれない。

今、どんなに想っていても―――…。



「変わりたいんだ、俺」

「……」



ポタポタと…溢れ落ちる涙をただただ、流し続けた。



もう、止められないのね。

行ってしまうの?



雪の降る寒い夜は


止まらない涙とともに


更けていく―――…。