Kiss Kiss Kiss

「俺 出かけるから
まっすぐ学校行くから・・・・弁当いらねー。」

最近ちゃんと弁当のことを
考えてくれるようになった。

「え?こんな遅く?」

「女 迎えにくんの車で~~」

「乱れてるな・・・・。」


「乱れてる両親の遺伝だよ。」

「朝陽さんは乱れてないよ。」

「だからさ・・・・・うちのとーさんくらい
怖いもんないって言ってるだろ。
あんま美化するな。」

「勝手なこと言って出て行った元妻が
自由に出入りしてんだぞ。普通じゃねーだろ。
そしてまだ愛されてるんだから
うちのとーさんはどんだけフェロモン出してんだって
調べたくなるよ。」


「フェロモンって何かエッチだね~」

思わず朝陽さんの香りを思い出す。

「バカか。」

また騒がしい声がした。

「じゃあ朝陽 司
またね~あんまり夕日ちゃんに迷惑かけないでね。」

「または もうないからな。
二度と来るな。」司の言葉なんか真澄さん
聞いてなんかいないんだわ。

「また来るね~~
夕日ちゃん またね~~」

慌てて真澄さんのお見送りに出る。