Kiss Kiss Kiss

「家事が嫌いならさ子供なんかつくんなよ。」

司が真澄にかみついた。

「あらそれは別よ。
私は朝陽の子供が欲しかったの。
だから司ができたのは最高に嬉しかったもの。」

「頭おかしいな。
子育てもろくにしないで　とーさんを
俺の存在でつなぎ留めておきたかったってこと。」

「ん～そうともいう～～」

能天気な人だなって思った。
それは司も怒るだろうけど　真澄さんには
全然答えない・・・・
いんだか悪いんだか～～


「司はどうするの？もう卒業でしょ？」

「とーさんのすねをかじって生きていく。」

「困った子ね～
ま～朝陽はお金持ちだから　あんた一人くらい
なんとかなるでしょ。」

ますます能天気
逞しさに呆気にとられる。

「こんな女から生まれたかと思うと
俺っていったいなんなんだって思うわ。」

「なんなんだってって
君は瀬崎　司　父親は脚本家　母親は
パリコレのモデル
最高の遺伝をもって生まれてきたサラブレット。」

「あ～～ダメだ
このババァと話してたら　まともに
心にも響かない……。」


司はそう言うとリビングのソファーに寝そべった。


「司～～耳かきしてあげよっか？」

真澄さんがまた司にちょっかいをかける。
ある意味　面白い・・・・・。