Kiss Kiss Kiss

触れられるたびに私はどんどん大胆になっていく。

もっともっと
好きな人にはもっと触ってほしい


これが欲望っていうもの?
性欲ってことなのかな。


「眠れなくなっちゃった……。」

「もう付き合いきれないな~」

優しい朝陽さんの笑顔
だけどね


もっともっと知らない朝陽さんを知りたい。


優しいだけじゃない
もっともっと男の朝陽さんの素顔


「今日も司は帰ってこないって?」

「メールは来てました。
約束は最近守ってくれるんですよ。
帰るか帰らないか はっきりしてって。」

「夕日ちゃんが長続きだってうちの
マネージャーとかもびっくりしてるよ
最短三日だからね。まったく わがまま息子だから…。」

「もっと厳しくした方がいいですよ。
甘えすぎです。」

朝陽さんは少しさびしい顔をして

「司には母親がいなくてさびしい思いさせたからね。
両親の勝手であちこちやられて
申し訳ないよ。そんなこともあって
ちょっと司には弱いんだ。」


朝陽さんがお父さんの顔をしてる。

「司さんって幸せな子ですよ。
だってこんなにやさしいお父さんがいるんだもの。」


「おとうさんか……
いいな~~~。」思わずそうつぶやいた。