Kiss Kiss Kiss

好きって気持ちが一杯になって
それをはきだせなかったら


その気持ちが切ないに変わることを知った。


大人の朝陽さん
私のことは 母の……昔の知り合いの娘で
司と同レベルとしか思っていない。


司が言う 美女チームの一人を
目の当たりにしたら
何だか私とは別の世界にいる人みたいで
朝陽さんが一気に遠くに見えた。


でもこの家の中では朝陽さんは こんなにそばにいる。

「夕日ちゃん…大丈夫かい?」

嘘ついてやるから

「気持ち悪いよ~~~朝陽さん~~~」

「ほら だから言わんこっちゃない。
吐きそうなのかい?トイレに連れて行こうか?」

私は首を振った。

「薬……って言ってもな~~~」

朝陽さんの意地悪
もっともっと困ればいいんだ……。

「なんかほしいものあるかい?」

首を振った。

そして
「私が寝るまで 何かお話して……。」

「お話?」

朝陽さんが笑った。


優しい笑顔は今は私だけのもの・・・・・。

「しょうがないな~お子ちゃまは~~~」


私のおでこに朝陽さんの繊細な指が触れる。


好き
大好き
死ぬほど好き!!!