Kiss Kiss Kiss

「夕日ちゃん 何してるんだ?」

夢の中まで優しい声なんだ朝陽さん

「風邪ひくぞ。ビール飲んだのかい?
未成年だぞ・・・・・」

「あ 夢じゃなかったんだ
おかえりなさい~」

「未成年に酒は法に触れるからね。」

「ごめんなさい……
そんなに大人の飲み物が美味しいのかなって
試しちゃったんです。」


「二十歳になったら飲みに連れて行くから
もう少し我慢しなさい。」

「一緒に行ってくれるんですか?」

「うん ほら起きて部屋行こう。」


起き上がろうとしたら急にめまいがした。
よく見たドラマのように 酔い勝ちで
甘えてみようと思った、

「大丈夫かい?」

「立てません クラクラします。
今夜はこのままここで寝ます……」

「風邪ひくし 蚊にさされるよ。
私の首に手をまわしなさい。」


作戦成功だ


私は朝陽さんの首に手をまわした。
朝陽さんの香りがする。


軽々と朝陽さんは私を持ち上げた。
お姫様だっこだ~~~~

「困ったお姫様だな。もう絶対飲んじゃダメだぞ。」

「はい 約束します。」

でもね…酔ったらこうやって大胆になれるんだ。
朝陽さんって逞しい身体をしてる……。

このまま時が止まってほしい・・・・・・。