Kiss Kiss Kiss

「おかあさん……どうして私に朝陽さんを
会わせちゃったの?」

「切ないよ……だって好きでたまらないの。」

屋上で寝っころがって 星をみていた。

「おかあさんが私に乗り移ってない?
だって異常なんだよ。
好きになっちゃうって怖いね
それに切ないんだもん……。
おかあさんと朝陽さんは昔どんなことがあったの?
知りたいことたくさんある。」

冷蔵庫の中から失敬してきた
缶ビールを眺めていた。


朝陽さんは美味しそうにお風呂上り飲むんだ
私だってそんなに美味しいなら
経験したっていいいよね。


濡れた髪の毛から滴が落ちた。

今頃 何してるんだろう・・・・

一気にビールを流し込む。


「うえ・・・おいしくないよ~
何でこんなの美味しいって言うのか……
やっぱまだ子供だからだ。」


またひっくり返った。
星が落ちてきそう。

「おかあさん……寂しいよ~」

目を閉じた。


そのまま寝ぐるしい夜を
星を見ながら
寝てしまった。