Kiss Kiss Kiss

ファーストピアスを静かに抜いてくれた。


私は至近距離の朝陽さんに
恥ずかしさのあまり目を閉じた。

「じゃあ 入れるよ……」


入れるよって・・・・・・・


「はい……」声が震える。


耳たぶの裏の留め金を止める時
朝陽さんの息が耳にかかる。


「綺麗だよ……。初めてのピアスか……」


そう言うと朝陽さんは私の耳たぶを見ているのか
至近距離のまま動かなくなった。

あ~~~時がこのまま止まってくれたら……

「夕日ちゃんらしい輝きだね。」

勇気を出して目を開けると
朝陽さんが ドアップ!!!

「朝陽さん こんな高価なもの…
プレゼントしてくれてありがとうございました。」

声が震える。

「夕日ちゃんの輝きには負けじと輝いてるよ。
とてもよく似合う・・・・・。」

なんて静かに微笑むんだろ……。


「私なんか 田舎者でブサイクなのに
耳だけが輝いてるでしょ?」

恥ずかしくてわざとにふざけた。

「輝いてるよ……星みたいに……」


朝陽さんが電気を消した。