Kiss Kiss Kiss

ホースの先を 司に向けて

「ロックオン!!!」と叫んだ。
霧状の水を出すつもりが
矢のような水が出てしまって

「うわ!!!」

「あ~~ごめん~~あれあれ???」

慌てるもホースの口は司を直撃してる。

「テメー!!!早く水止めろって!!!」


わかってるけど あれ???
パニくっててわけわからない。

「かせ!!ブス!!」

奪い取られて今度は私に向けられた。


「ロックオン!!!」さらに私よりでかい声で司

水直撃!!!

「キャ~~ちょっとバカやめてよ!!!」

「うっせ!!!よくも水かけたな!!!」

でも灼熱の太陽だったから
なぜかすっごく気持ちがよかった。


「あははは~~~」
思わず叫びが笑いに変わった。

「気持ちわりーな!!!」

「だって気持ちいいんだもん!!!
もっとかけて!!!」

「変態か!?」


水は顔めがけてきたけど
うまくよけながら逃げる。

芝生たちも気持ちよさそう。
追いかけてきた司の後ろに回って羽交い絞めにした。

うろたえる司からホースを奪い取って
「ロックオン!!!」と叫ぶ。

「うわ!!!」
司を盾にして 水が直撃。

夏が大好きだった。
畑にホースで水まきしてる水が気持ちよさそうだった……。