Kiss Kiss Kiss

玄関のプランターの花たちに水やりをしていた。
すっかり日差しは夏


「誰？」声がして振り返る。

司が立っていた。

「誰とか？こっちこそ誰？」

司はずっと帰って来なかった。

「おまえ　うちのブサイク家政婦！？」

ムッとする
いちいち腹立つこの毒舌

「あなたは誰ですか？」
わざとに嫌味臭く言ってやる。

「色気ついたのか？さらに気持ちわりーな。
やっとブサイクに慣れたのに……
ピアス？どんだけ親父にそそのかされてんの？」

「失礼ね！！
さなぎから蝶になっただけよ。
あなただって男のくせして何個もピアスついてて・・・・・」

「おまえさ
俺が親切に教えてやってるんだって……
親父の優しさなんてその辺に落ちてるミミズにだって
ここ危ないぞって庭に投げ込むんだから。」

「ミ…ミミズと一緒にするな　バカ！！」

朝陽さんの息子だからと言いて
この辛口な言い方　ホントに腹立つ！！！

「親父を美化するな～って教えてやってんの。」

「余計なお世話よ。　バーカ！！！」

「おまえご主人さまにその態度
やめさせるぞ！！！」

「私のご主人さまは朝陽さんであんたは
ただの同居人だし……」

「ムカつくな　ブサイク！！」

こっちのセリフよ！！！