出かけようって いきなりの……デート???

何着たらいい?
普段着しか 買ってないから……


脚にぴったりとしたジーンズと
可愛い色のチュニックを急いで着た。

ファンデーションとグロスをつける。


「夕日……可愛いよ
頑張れ!!!」

今まで絶対こんな色の服は着ることはなかった。
イメチェンした私は
可愛い色の服がけっこう似合ってる。


ヒールの高いサンダルを持って
階段を下りた。

「昨日 買ったんです。
子供くさいですか?」

朝陽さんが一緒に歩きたくないって言ったら
どうしよう……

「似合うよ。ほんとに夕日ちゃんは
蝶になったんだね……。」

蝶……

「朝陽さんがほめてくれてホッとしました。」

「じゃあ行こうか。」


朝陽さんが車のキーを持った。

「はい!!!」


朝陽さんとデート
私にとってはデートだった。


助手席のドアを開けてニッコリ微笑む朝陽さん

「お嬢様 どうぞ。」


お嬢様だなんて

私は嬉しくなって笑った。

「眩しいね。若いってそれだけでも武器だよ。」

私は朝陽さんが 眩しくてたまらないよ・・・・。