Kiss Kiss Kiss

朝陽さんの部屋をいつものように掃除機をかける。

几帳面な朝陽さんの部屋はいつも
片付いているけど
机の上だけはさわらないように言われてる。

今日はその机もきれいになってて寂しい。


ベットカバーをとって
新しいシーツに変えようと思った。

枕についた朝陽さんの髪の毛が
愛おしくて私はそのまま 朝陽さんのベットに
うつぶせに顔を埋める。


朝陽さんの香りがする


「朝陽さん 大好き……」


大きなベット

ここに大好きな人がさっきまで
寝ていたのが何だかたまらない。


「朝陽さん 好きなの……」

シーツを取り換えて新しい枕カバーの上から
またキスをした。

この気持ちは朝陽さんには言えないけど
私の心は募る


好きって大好きって
一杯でたまらなくなるの……

「おかあさん……
辛いよ 朝陽さんが好きで好きでたまらない。」


好きな人の前では封印しないといけないこの想い
きっとこの気持ちが
朝陽さんに知れたら ここで働くことも
そばにいることもできなくなるから……

「切ないよ……おかあさん……」

朝陽さんは今頃……
複雑な嫉妬を覚えてしまうほど
私の中で朝陽さんへの想いが大きくなっていく。