Kiss Kiss Kiss

「司 いい加減にしなさい!!」

朝陽さんの声がめずらしく厳しくて
私も怒られている気がした。

当の司も言葉をやめた。


「司はいつまでも子供だからね
ごめんね夕日ちゃん・・・・・。」

「司さんがイヤなヤツでも
朝陽さんが優しいからいいんです。」

そう私は
司なんてどうでもいい

朝陽さんが微笑んでくれたら
それが一番の気持ちのいい空間


食事を終えて食器を片づけた。


その時

あれ・・・・・

司が置いて行った弁当箱
いつものように蓋をあけて洗おうとしたら

「あ~~~!!食べてる!!!」

空の弁当箱だった

嬉しかった。

ちょうど出かけようとして降りてきた司を見つけた。


「ね 弁当食べてくれたんだね!!」

司はふてくされたような顔をしたけど
おかまいなし

だってだって嬉しいんだもん!!

「美味しかった?」

「しらねーよ」

ちゃんと食べてくれた後があった。
司はトマトが苦手だからミニトマトだけが
残されていた。

司が素直じゃないのはよくわかっていたから

「ありがと。また作るね。」

嬉しかった。