「パーフェクトか……スゴイ優秀だね。
遠藤先生も出る幕なかったって褒めてたよ。」

集中して通い詰めた車の免許も
全て満点で合格
晴れて免許書を持って帰ってきた。

「久しぶりの勉強楽しかった~~!!
何だかもう終わりかと思うとさびしいような
嬉しいような~~」

朝陽さんが知り合いの自動車学校の先生を
紹介してくれた。
遠藤先生は 少しはおまけでもと
思っていたらしいけど 私にはそんなことは
しなくてよかったくらい優秀な生徒だったって
朝陽さんに報告してくれてたみたい

先生~ナイス~~!!!

朝陽さんが褒めてくれたら
不思議と頑張れる。

朝陽さんに褒められたくて毎日張り切る。


私にとって朝陽さんは元気の源だった。


「車はこれを自由に使いなさい。」

車庫に停めてあった少しコンパクトな車を
指差した。

「一応外車なんだけどね
小回りきくし頑丈だから……。」

「うわ~~でもぶつけたら……。」

「それは登竜門だから安心して。
ただ人だけには絶対注意すること
わかってるよね?
慣れた頃が危ないんだよ。」


さすがに学校では優秀でも一般道に出れば
経験が必要になる。緊張してきた。

「乗ってみるかい?」

朝陽さんがドアを開けてくれた。