Kiss Kiss Kiss

コンコン

コーヒーをもって部屋をノックした。

声がしない
何度か ノックをしたけど
私はゆっくりドアを開けた。


「朝陽さん 三時間たちました。
コーヒー用意してきたんですが。」

部屋の中でライトがついている
机には朝陽さんはいなかった。



この部屋もまた広い部屋だった。
リビングのようにテレビもソファーも

それから奥にはベットもあった。

「朝陽さん コーヒー置いていきます。」

ソファーのテーブルにコーヒーを
置こうとまわると

寝息がした。


ん?
ソファーで横になって朝陽さんが
眠っていた。

無防備な寝顔
男の人の寝顔をこんな近くで見たのは初めてで

すごくすごく新鮮だった。


母の王子様は

今は神だけど……


母が私に乗り移っているようで
朝陽さんにときめいてしまう。

今日初めて会ったばかりで
何も知らないのに……

「風邪ひきますよ。」

声をかけると 朝陽さんが目を覚ました。

「三時間たちました。」

眼鏡をかけなおして起き上がる。

「寝ちゃったんだね。起こしてくれてありがと。」
ドキドキドキ・・・・・・

この胸のときめきは・・・・・・
おかあさん~~もう勘弁してほしいよ~~~

心の中で呟く・・・・。
でもちょっと嬉しい・・・・・。