Kiss Kiss Kiss

最初は我慢していた。
だけどどうしてもどうしても抑えられない怒り

「あんたみたいな甘ちゃん
ナナさんが本気になってくれないのわかるわ。」

「は?」

司は冷たい目をして私を一瞥した。

「あんたはいつまでたっても
おとうさんに勝てないわ。
ナナさんを奪えない。」

「うるせーな このブス!!!
俺が本気だせば おまえなんかすぐに
追い出してやるんだ!!!
えらそうに!!!」

「痛いとこ突かれたんでしょ?」

「何!?」

綺麗な顔をした司は
怒った顔も 綺麗なんだなって
何だか遠くから見ている自分がいる。

「朝陽さんにヤキモチ焼いてるのよ。
自分はいつまでもダメでガキだから・・・・・。」

「て……てめぇ~~~」

綺麗な顔をした司が襲い掛かってきた。

「おまえも親父に腑抜けな女の一人か!?」

一瞬のすきを逃さなかった。


思いっきり横っ面に 私の平手が
気持ちよくヒットして


司は・・・・・
哀れにもひっくり返った。


たぶん 女に一撃でひっくり返されるのは
初めてなんだろう。

私にとっても
小学校以来の平手張りだった。