車の中では 城田さんが気をつかっていろいろ
話をしてくれて 助かった。

「実は 今日は職場の連中とバーベキューしてるんですよ。
書類持ってきたら 行きませんか?」

「いえ 朝陽さんが待ってるから……」

「先生もお誘いしてたんです。
変わりに夕日さんを連れて行ってくれって言うので
行きましょう?」

「いえ 何も片づけもしてないし……
一人でも帰れるから…城田さんは真っ直ぐ行ってください!!」

慌てる。
だってそんなつもり全然なかったし
知らない人ばっかの中に行ったってつまんないし


「おみやげもつくんですよ。
先生の大好きなワインもあるし ぜひ・・・・。」


城田さんが職場に行っている間に
朝陽さんに電話をした。

「夕日ちゃん パン美味いわ~~」

「あ よかったって言うか
突然バーベキューって言われたんですけど…」

「ごめんね。
誘われてたんだけどさ おみやげにもらえる
ワイン欲しいんだ。変わりに行ってくれないかな。
いい時間になったら迎えに行くよ。」

「朝陽さんが来てくれるんですか?」

「うん 多分…城田くんも酒飲みたいだろうし
そう言っておいて。少し片づけたい仕事もあるし
それが終わったら迎えに行くから。」

急に楽しい気分になった。

「絶対ですよ!!!」

朝陽さんがいればどんなことでも楽しくなる・・・・。