あれからコーヒーを持って行って
真剣な横顔にひとまず撤退したら 寝ちゃった。


目が覚めてリビングのソファー

あ・・・・・
タオルケットがかかっていた。

それが朝陽さんだってすぐにわかった。

どんな顔して会えばいいんだろ……?
無視されないかな
怒ってないよね……

タオルケットを抱きしめた。


もしかしたら徹夜だったかもしれない
ミルクを温めて

朝陽さんの部屋をノックして静かにあけた。


「おはよう。」

朝陽さんが振り向いていつものように微笑んだ。

「あの 布団ありがとうございました。
徹夜だったんですか?」

「うん あの後 苦しまずに集中できたよ。
おかげで間に合った。
十時すぎに 城田くんが来るから渡しておいて。
これから少し寝るよ。」

「はい……。」

昨日の返事が聞きたいけど
どう切り出していいか

勢いを失って私は言葉に詰まっていた。

朝陽さんはミルクを一気に飲んで
カップを私に戻した。

「おやすみ。
クタクタだよ~。」

いつもの通り優しい朝陽さん
だけど…私を警戒してる そんな気がした。