ガラスの靴をもう一度



----夜は至福の時間。

「萌…」

「雅…貴」

重なり合う時間を、この上なく幸せに感じる。

ぎこちなかったあの頃が懐かしい。

絶頂を終えると、乱れた呼吸を整える様に、雅貴はベッドへ寝転んだ。

私も汗ばんだ体を冷やす為に、サイドテーブルに置いてあるミネラルウォーターを流し込む。

「雅貴…」

こんな風に隣にいてくれる事を、愛おしいと思うなんて。

長い時間一緒にいても、気持ちは色褪せる事はなくて…。

むしろ、一日一日、雅貴をどんどん好きになる。