ガラスの靴をもう一度



「崇史さん!?いつの間に帰って来てたんですか!?」

振り向くと、崇史さんが嫌悪感たっぷりの顔で立っている。

雅貴とはいうと、困り顔を向けていた。

「少し前からです。お邪魔な様でしたから、今入ってきましたが」

ええ~!?

という事は…。

「み、見ました?」

冷や汗が背筋に流れた感じだわ。

そんな私に、崇史さんは冷ややかな顔で答えた。

「ええ、見ましたよ。キスをしたければ、ご自宅でどうぞ」