ガラスの靴をもう一度



すると、雅にぃは私をゆっくりと離し見つめた。

「怖いんだ。ずっと大切に思ってた萌を、一度抱いてしまったら、きっと自分を止められなくなる」

「雅にぃ…。いいんだよ?自分を止めないで。私は、雅にぃとなら…」

そう言った時、雅にぃは私を両手で抱き上げた。

「雅にぃ!?」

そしてドアを開けると、ベッドへ優しく降ろしたのだった。

「壊してしまうかも、萌を…」

「いいよ…。壊して、雅にぃ」

目を閉じると、雅にぃの唇が重なった。