ガラスの靴をもう一度



涙が止まらない私を、雅にぃは強く抱きしめた。

子供の頃から、私は雅にぃの前で泣いてばかりだ。

「本当にいいのか?」

「何で、今さらそんな事を聞くの?私は、雅にぃが大好きなのに」

微かに香る甘い香り…。

雅にぃは、いつの間にかコロンをつける様になっていた。

彼女とはいえ、知らない事が多すぎる。

それが、どこか不安で…。

「私、雅にぃの彼女なんだよね?妹なんかじゃないでしょ?」