どうして、無理矢理でも押し倒してくれないのよ。 私が拒否するとでも思う? 「それは…」 雅にぃは、ハッキリしない態度で、ためらっている。 「雅にぃ、私がいつまでも子供だと思ってるの?」 「違う!それは違うよ」 「じゃあ何で?雅にぃだって男でしょ?どうして私を…」 ダメだ。 言いながら涙が出てくる。 「抱いてよ…。私は、雅にぃに抱かれたいよ…」 “憧れのお兄ちゃん”の壁を、全部壊してよ。 私を全部受け入れて…。 お願い。