ガラスの靴をもう一度



「一人の女の子…?それって…」

胸の鼓動は、ますます速くなってくる。

痛いくらいに速く…。

「萌がいるから頑張れるんだ。好きだよ、萌」

「雅にぃ…」

“好き”という言葉を、私はずっと待っていたのかもしれない。

子供からずっと…。

だって、だって雅にぃの告白が、こんなに嬉しいものだなんて。

自然と涙がこぼれて、その瞬間、私は雅にぃに抱きついていた。

「雅にぃ、私はずっとずっと、子供の頃から好きだったよ…」