ガラスの靴をもう一度



「どういう意味?」

雅にぃは、何が言いたいの?

どうして、私にキスをしたの?

「萌は、妹みたいに大切に思ってた。それは今も変わらない」

「うん…」

「だけど、本当の妹なんかじゃないんだ」

それは分かってる。

だから、雅にぃの足を引っ張ったりなんてしたくない。

私は、妹じゃないんだから。

頷いた私の手を、雅にぃは優しく握った。

「俺にとって萌は、もう妹みたいだから大切なんじゃない。一人の女の子として大切なんだ」