「萌に、もう一度魔法をかけるよ。永遠に解けない魔法を…」
「雅貴…。私、ずっと一緒にいてもいいんだよね?本当は、不安でもあるの。私が、ずっと雅貴にまとわりついているせいで、雅貴の人生の邪魔をしているんじゃないかって」
すると、雅貴は怖い顔をした。
「二度とそんな風に考えるなよ。俺は、萌がいたから、どんな事も頑張れたんだ。かけがえのない存在なんだよ、萌は」
「うん…。ごめんなさい」
涙を流す私に、雅貴は右足も靴を履かせ、言ったのだった。
「結婚しような、萌。もう、妹でも恋人でもない。今度は奥さんとして、俺の側にいてくれるだろ?」
「うん…。雅貴、ありがとう」
その瞬間、私は雅貴に飛びつき号泣したのだった。

