ガラスの靴をもう一度



雅にぃは、困った様に私を見ている。

いけない!

「ごめんね、雅にぃ。忙しいのに、面倒臭い事言っちゃった」

慌てて取り繕って、作り笑いを浮かべる。

だけど、雅にぃは笑っていなかった。

「面倒臭い事じゃないよ。萌はそんな風に思ってるのか?」

「ううん!違う、違う」

ヤバイ、心配させてる。

私ってば、どこまで面倒臭いんだろう。

「雅にぃに素敵な靴買ってもらえて、シンデレラ気分になってたんだと思う」

「え?」

うわ~!

ますます、墓穴を掘っちゃった。