ガラスの靴をもう一度



「雅貴…、な、何?」

いきなり、こんな…。

心の準備が、まだ出来てないってば。

「何って、萌こそ何で今さら緊張してるんだよ」

「だって、あまりにも久しぶりだから」

そう言うと、雅貴は小さく吹き出した。

そして、私を雅貴の方へ向かい直すと、唇へキスをしたのだった。

「萌がここにいるのに、何もするなって?」

「えっ!?そういうわけじゃないけど…。でも…」

緊張から、目が泳いでしまう。

「じゃあ、いいだろ。萌をまた抱けるなんて、夢みたいだ」

そして雅貴は私をベッドへと、ゆっくり倒した。

体が埋もれるくらい、ふわふわと柔らかいベッドへ。