ガラスの靴をもう一度



「そう?それなら、いいんだけど…」

雅にぃは、本当のお兄ちゃんじゃない。

いつまでも、甘えていていいのかな…。

私が甘えるから、雅にぃはこんな風に、無理をしてまで会ってくれるんだ。

「萌?」

黙り込むと、心配そうに顔を覗き込んできた。

「雅にぃは、私の憧れのお兄ちゃんなの。でも本当のお兄ちゃんじゃない。私、雅にぃの足を引っ張ってないよね?」

「萌…」

妹…。

私は、ずっと雅にぃの“妹”でいたい…?

いられる…?