ガラスの靴をもう一度



「うん…。ありがとう」

私はその優しさに甘えちゃいけない。

最後になってもいいからもう一度、雅貴と向き合わないといけないのかもしれない。

逃げてちゃいけない…。

そう決心した時、私は麻生さんに呼び出されたのだった。

“雅貴の事で話がある”

そう言われて、まるで決戦の気持ちで出向いたのだった。

麻生さんへの気持ちも、ケリをつけなきゃいけないから。

そして、真っ直ぐに私への想いを伝えてくれる川上くんの為にも。

知らなきゃいけない。