「やっと携帯を買って貰えたのか。良かったな~」
真っ先に電話をしたのは、もちろん雅にぃ。
着信を残していたら、仕事の合間にかけ直してくれたのだった。
「そうなの!これで、雅にぃともメールが出来るよ」
と言いながら、雅にぃの反応を見てみたり…。
迷惑がっていないか不安だったけど、返ってきた答えでそれは吹き飛んだ。
「そうだな。俺もメールするし、時間がある時は電話するよ」
「本当?嬉しい!ありがと、雅にぃ」
良かった~。
お父さんてば、時々意地悪を言うからなぁ。
雅にぃには、きっと彼女なんていないわよ。

