ガラスの靴をもう一度



----16歳。

「やっと、やっと高校生~!」

「いやぁ、父さんも嬉しいよ。公立に行ってくれて」

「ちょっと、お父さん!それどういう事?」

「ごめん、ごめん。月謝が安くて助かるって意味だ」

ったく。

睨みつけても、簡単にあしらわれた。

「それよりお父さん。今度こそ携帯を買っていいわよね?」

結局、中学生の間は携帯を買って貰えなかったのだ。

「ああ、いいよ。だけど、使いすぎるなよ?」

「分かってる!」