「雅貴のバカ…」
どうして、何もかも隠すの?
実家の事も、どうして話してくれなかったのよ。
私は雅貴にとって、その程度の存在なの?
大切な事を話してくれない。
結局、いつまで経っても、妹だったって事よね。
実家に戻ってきた時でさえ、それを思い知らされちゃった。
頼られてもなく、信頼されてもなく…。
大事な事を隠されるって、こんなに辛い事だったんだ。
それを初めて知った気がする。
もし私が、雅貴以外の人とも付き合っていたら、もっと違ってたのかな?
雅貴には物足りなかったのかな…。
子供の頃から、ずっと一緒だったもんね。
私たち、一緒に居すぎたのかな…。

