いつか、私が“ずっと側にいてくれるよね?”と言った時、返事をしてくれなかった事がある。
それはきっと、麻生さんへの気持ちとの間で、揺れていたからでしょ?
だから、私も返事はしない。
返事は出来ない…。
「なあ、萌。約束してくれよ」
雅貴はキスを拒まなかった私を、いつもの様にゆっくりと倒した。
「雅貴…、ベッドへ行こうよ」
「ベッド?いいよ。萌がそうしたいなら」
そう言うと私を抱き上げ、ベッドルームへ向かった。
やっぱり、雅貴はいつだって私の言う通りにする。
全てを受け入れて…。
それが、今は寂しい。

