「約束してくれよ萌。もう、あいつとは関わらないって。俺は萌を信じてるから…」

ああ、そうだ。

今、分かった。

私の中で崩れたもの…。

それは、雅貴への信頼だわ。

今夜だって、私が言わなければ、麻生さんとの事を隠すつもりだったんでしょ?

それに、キスをされた時、抱きしめたのはなぜ?

まだ、どこかで吹っ切れてないからじゃないの?

それから、崇史さんから言われたんでしょ?

本当に相手を想うなら、ちゃんと話しをしなきゃいけないって。

だけど、雅貴はそれを選ばなかった。

私と向き合うより、麻生さんとの仲を守ったんだ。